インテリアデコレーターの資格は、一般社団法人インテリアデコーレション協会が主催している資格の名称です。
インテリアデコレーターは、壁紙や床材などの内装材をはじめ、扉の色やデザイン、家具、カーテン、カーペットなどの基本的なインテリアエレメントの選定から、ウォールデコレーションであるアート、インテリア・アクセサリーなどの小物や調度品、さらにテーブルコーディネートまでを総合的に飾り付けながら空間の構成・演出を行う、インテリアの専門家を指します。
これまでのインテリア関連の専門資格とは異なり、「美しい色の組み合わせ」や「素材と色の調和」、そして「飾る技術」など、空間演出に必要な直接的で実践的な知識を身につけたレベルの高い、インテリアのスペシャリストを養成・認定することが目的です。
試験はどんな内容?

等級によって試験内容や目的が
異なります
2級試験の内容
[学科試験]
出題内容:
1.空間構成と計画
2.インテリア基礎
3.デコレーション基礎/技術
4.伝統文化と工芸
5.市場とインテリア関連製品
6.インテリアデコレーターについて
7.ライフスタイルとインテリア
1級試験の内容
[学科試験]
出題内容:
1.商品知識、販売知識
2.平面的空間構成
3.建築基礎知識
4.インテリアのトレンド
5.照明計画と光の演出 など
[実技・小論文]
出題内容:
1.製図(平面図・展開図)
2.空間構成
3.ユニバーサルデザイン
4.住宅設備機器
5.高齢者住宅 など
EX試験の内容
[実技・論文・面接]
審査基準:
1.専門家として実践的な
デコレーションの技術と
表現能力を有しているか
2.実務経験による情報収集能力・
コミュニケーション能力を有して
いるか
3.課題に対するインテリア計画
プレゼンテーション能力が一定
のレベルを有しているか など
インテリアデコレーター資格は2級と1級・EXに分かれており、資格等級のレベルにより、目的が異なります。
2級は日常生活を豊かにすることを目的とし、インテリアのデコレーションに必要な知識や色彩の組み合わせなどの基礎的な知識が求められる試験になっています。
1級はより具体的に実務をこなす上での能力を見る試験になっており、EXは最上級者として実践的なデコレーションの技術と表現能力に加え、インテリア計画、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力も問われる内容となっています。
インテリアデコレーター試験の概要
【試験日程】
2級試験:7月下旬と1月下旬の年2回
1級試験:学科は12月初旬、実技は1月下旬
EX試験:未定(2020年度)
【試験科目】
2級試験:学科試験
1級試験:学科試験
実技・小論文
EX試験:実技・論文・面接
【受験資格】
2級試験:18歳以上
1級試験:2級に合格し、認定を受けている者
EX試験:1級に合格し、認定を受けている者
実務経験が3年以上あること
【試験会場】
等級による
難易度は どのくらい?
合格率は2級で50%
1級で20%~30%

合格率は年度により変動がありますが、2級で50%前後、、1級で20%程度と考えられます。
また、取得までに必要な学習期間の目安は2級で3ヶ月程度、1級で6ヶ月~1年程度といわれています。